初心者が陥りやすい悩みとして、「レイアウト」があります。
タイトルを一番大きくするのはわかるけど、他のバランスが取れない。
一度レイアウトして見たものの、なんか違う。
何が足りないのかわからない。
どうすれば良いかわからないまま時間だけが過ぎ、それでも何とかデザインが提出できれば良いですが、最悪できませんでしたってことで怒られた経験は少なからずあると思います。
私もデザインを始めた頃、B4サイズの両面のチラシに1週間以上かけていた覚えがありますが、今なら、原稿が全て揃っていれば3日もあればできちゃいます。
中には1日でできちゃう方もいますが、「デザイン」まで考えると、最低でもそのくらいは必要だと思います。
でもこのレイアウト、理論的に組めばちゃんと良い感じに仕上がるし、何と言っても早くできちゃうんです。
今回は初心者が陥りやすいレイアウトを簡単に、しかも早くできるコツを理論的に説明したいと思います。
DTPって何?
まずは『DTP』って何なのか見て見ましょう。
DTPとはデスクトップパブリッシング(Desktop publishing)の略でパソコンでデータを作成し、実際に印刷物を作成することです。
DTPの中でもデザイナーとオペレーターと分かれていますが、ほとんどは1人でこの作業をする場合がほとんどです。
工程としては、【企画】→【編集・デザイン】→【印刷】→【製本】って感じで、主に【編集・デザイン】のところを意味しています。
大手企業は【編集・デザイン】を分業化していて、「コピーライティング」「レタッチ」「カメラマン」「DTP編集」「ディレクター」など事細かく分けているところもあります。
ちなみに私は「カメラマン」以外は全てやっています。
営業以外のデザインの部分を全て1人でこなすって相当大変ですが、やりがいはかなりあるんですよね。
納品した時はなんかこうやりきった感もあるし。
でもたまに撮影もするんですけどね。
話しを戻しまして『DTP』を簡単に言うと【編集・デザイン】はAdobe(アドビ)から発売されているイラストレーターやフォトショップ、インデザインなんかを使ってデザインする工程と思ってください。
机上でできることですね。
DTPデザインは理論的にレイアウトすれば悩まずできるってマジ?
単刀直入に言うとレイアウトは理論的にできます。
私の考えだと基本的に人間の考え出したものや作り出してきたものには理論が存在すると考えています。
「理論」=「基本」だと思ってください。
じゃあどうすれば良いのかをチラシを例えに説明していきますね。
1:情報に順番付けをする
文字原稿があるのかないのかにもよりますが、なくてもいろいろ調べた結果を順番付けしていけば大丈夫です。
チラシなんかは上から下に向かって情報の重さが軽くなってきます。
重要な情報ほど上に来ると言うことです。
チラシをよく見てみると大体「住所組」は一番下ですね。
チラシを見る人にとって「住所」はそれほど重要でないと言うこと。
だから、まずは見る人にとって何が重要で、何がそうでないかを順番をつけてください。
後々修正が入るかもしれませんが、まずはそれで大丈夫です。
2:余白は文字情報の量で決まる
次は余白を決めていきます。
チラシでいうと一番外側の余白を最初に決めていきます。
これは文字原稿の量で変わるんです。
電気量販店の大きいサイズのチラシを見るとわかりますが、余白がほとんどありませんね。
それもそのはず、見て見ると文字の量がかなり多いことがわかると思います。
それに対して文字原稿が少ないチラシは必然的に周りの余白が多く取られています。
周りの余白は後でも変えられますが、できれば最初に決めておいた方が楽だし、後々のデザインに影響してくるところなので意外に重要です。
3:一番外側の余白より広い余白は取らない
基本的に「2」で決めた紙面の一番外側の余白より広い余白は取らないでください。
意外にバランスの取れない理由としてこの部分が大きいと思います。
理論的なので、例外はありますが、最初はこれを徹底してください。
慣れてくると例外の部分もできるようになってきます。
まとめ
文字だけでは分かりづらいと思うので、図を作って見ました。
基本的にはこれの繰り返しでレイアウトしていけば大丈夫です。
簡単ですがデザインレイアウトを説明して見ましたが、これはあくまでも「基本」です。
「基本」があれば「例外」やそれを応用した「発展」があります。
でもこれを知っているのと知らないとでは後々のデザインスキルの成長度合いが、かなり違ってくるので、まずはこの方法でレイアウトして見てください。
最初は時間がかかるかもしれませんが、ちょっとしたレイアウトだったら悩まずできるようになります。
デザイン力も今すぐには成長しません。
でも毎日頭を使って考えることによって、いつのまにか成長しているんです。
「百里の道も一足から」。